雪雀の総杜氏インタビュー
平成10年日本の『現代の名工』に選ばれ、平成16年『黄綬褒章』を受章した総杜氏「田窪幸次郎」のプロフィールとインタビューを掲載しています。
田窪幸次郎写真

●『黄綬褒章』を受賞して

長年酒造りに打ち込み、10回の最高位金賞受賞するなど、杜氏として酒造技術の向上や後継者の育成に携わってきたことを高く評価されました。

「こういう大きな褒章を頂いたことは身に余る光栄であり、この陰には大勢の人々に支えられてきたという感無量の心境です。そして、この喜びを仲間達とともに分かち合いたい。今後は、使命感として、後継者の育成・酒造技術の継承に全てを打ち込んでまいりたいと思っています。」


●日本の『現代の名工』に選ばれて

実際のところ「現代の名工」に選ばれたときは、あまりピンと実感がわかなかった。本当に自分が選ばれて良かったのか、というのが本当のところです。そして、まわりのみんなから祝福されたり、励まされたりしてやっとこれは現役のものが、次の世代へとつないでいく意味を持つものだと思った。

この酒造業界へ足を踏み込んだのも、農家の長男として農閑期を利用した宿命的なものであった。

現在は越智杜氏も10名を割るさびしい状態だが、この酒造業界がある限り、当社での杜氏の育成、社員での酒造りを目指して、自分の「雪雀」での酒造りのノウハウを伝えて、引き継いで欲しい。


雪雀酒造総杜氏 田窪 幸次郎
田窪 幸次郎(たくぼこうじろう)
昭和7年11月25日、愛媛県越智郡伯方町木浦甲3138に生まれる
■職歴
昭和25年1月 菊間町水田酒造に蔵人として酒造りにたずさわる
昭和28年11月 徳島県池田町三芳菊酒造へ麹師として努める
昭和32年11月 新居浜市東陽酒造へ酒母廻りとして努める
昭和33年12月 旧北条市雪雀酒造へ、県下では最年少の杜氏として迎え入れる
平成13年1月 酒造歴50年目の現在も雪雀酒造で総杜氏・酒造部長として現場で指揮をふるう
■技能の概要
昭和32年8月 高松国税局で杜氏資格を認定される
昭和51年3月 国家酒造技能検定で1級技能士となる
平成元年1月 愛媛県知事より優秀技能士として表彰される
平成5年6月 日本酒造協会より会長表彰を受ける
平成9年11月 吟醸酒製造技能が認められ愛媛県で優秀技能者として『愛媛の名工』に選ばれる
平成10年11月 卓越した酒造技術者として労働大臣表彰を受け、日本の『現代の名工』に選ばれる。これは、四国出身者の酒造技術者としては初めてである
平成16年11月 秋の叙勲で『黄綬褒章』を受賞『黄綬褒章』を受賞。長い間業務に精励し、多くの人の模範となりうる者として褒章を受ける
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